この建物を自分が支えている、
という自負心
入社前は、製造とは無関係の仕事に就いていました。しかし、5年、10年と働くうちに、ものづくりをして形に残る仕事がしたいと考えるようになったんです。工業系の資格を持っていたので、たまたま募集を見かけたトーアミに入社しました。
最初は、鉄筋を曲げている光景を見ても、いったい何の工程なのか全く分かっていませんでした。それに、鉄筋が想像以上に重くて、思ったより大変だなと感じましたね。しかしあるとき、製品を納める現場の物件名を見て、大変さは面白さに変わりました。「これ、この前ニュースになっていた建物だ!」と。大規模な建物の部品を自分が作るということに胸が高鳴りましたね。建物が完成したニュースを見たときは、「ああ、できたんだ」と感慨深いものがあります。目に触れるものではありませんが、なくてはならない部材。実際にその建物に入ると、「ここに自分が作った製品が使われているんだ」という自負心が湧きあがります。トーアミは、縁の下の力持ちだと思います。